第5回 円安は「善」か「悪」か part4 株高は円安のおかげ??

金融・経済

お疲れ様です。金融マンです。
今回も見に来てくれてありがとうございます!

今回も引き続き「円高・円安」についての続編になります。
この一連の記事を読んでいただければ、為替相場の考え方や及ぼす影響などの
基礎的な知識を身に着けることができるようになってますので、お読みいただければ幸いです。

前回の記事では、円安が物価高の一因であるというお話をしました。
その話だけを聞くと、円安は全くいいことがなさそうですが、
円安がもたらすのは、いわゆる悪の側面だけなのでしょうか?
今回は、別の切り口でもお話を進めていきたいと思います。

日経平均最高値は円安のおかげ?

最近最高値更新を続けている日経平均ですが、そもそも日経平均とは何か。
それを理解するのは、まず株価とはどういう仕組みかを知る必要があります。
まず、株価に定価のような概念は存在しません。
株を売り買いする投資家や我々のような個人がいて、その売買ごとに株価は値段を変えます。
人気な銘柄は高くなり、逆に不人気なものは低くなるのです。
そして、一般的には業績が良い企業や、今後大きく伸びると見込まれている企業は
投資家や個人から「さらに株価が上がる、または「配当」などで株主に還元がある」とみられ、
より人気が高くなっていく傾向にあります。

株価については、ざっくり上記のように理解してもらえればと思います。
(またどこかでしっかり解説したいと思います)

株価について簡単に理解してもらったところで、日経平均に話を戻します。
日経平均とは日本経済新聞社が算出・公表している数値であり、2,000を超える東証プライム上場企業の各業種から選ばれた「225銘柄の株価合計÷除数」の数値が日経平均株価となります。
この225銘柄は日本経済新聞社が選定しており、年に1度、7月末を基準日として
10月第1営業日に入れ替えられます。
(その他構成銘柄の経営統合などがあれば随時入れ替えが行われます)

その際、不自然に数値が変動しないようクッションのような役割を担うのが「除数」です。
この数値は固定値でなく、都度日本経済新聞社によって調整されます。

このように、日経平均を構成する、日本を代表する企業の株価によって
日経平均株価は大きく変動します。
つまり、日経平均株価とは日本を代表する企業の調子を表す指標と呼べます。
では円安が日経平均株価にどういった影響があるかを見ていきましょう。

輸出を行う際は円安がお得+

前回、輸入する際に円の価値が低い=円安の状態だと同じものを買うにもより多くの円が必要だと解説しました。
一方輸出だとどうでしょうか?
外貨ベースで商品を販売する際、円安の状態だと、同じ価格で販売してもより多くの円として返還することができます。

実際に例に挙げて解説していきましょう。
10ドルで売れる商品があるとしましょう。
為替が1ドル100円のタイミングだと日本円に換算して1,000円の収入ですが
1ドル150円のタイミングだと、1,500円の収入になりますね。
前者と比較すると、後者は1.5倍の収入になります。

つまり、輸出に力を入れている企業は円安状態だと業績が上向き、より多くの利益を
確保することができます。
それだけでも株主にとっては魅力ですが、利益が増えたことによる「増配=株主への配当を増やすこと」を行うと、より株主の目には魅力的な銘柄に映り、さらに人気が上がる⇒株高につながる
といった構図になるわけです。

例えば日本の時価総額トップのトヨタを見てみましょう。
海外でも目にするように、世界のトヨタと呼ばれるほど世界中でトヨタの車を見かけます。
つまり、非常に輸出に力を入れており、世界中の投資家から注目されている企業というわけです。

ちなみにトヨタは、発行株数が非常に多いため、一株当たりの取引額はそこまで
高いわけではありませんが、株価×発行株数で求められる時価総額はぶっちぎりの日本一です。

その他輸出を得意とする企業は軒並み株価を上げる傾向にあるため、この円安が株価上昇の一因になっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ここまで、「円高・円安」をテーマに、様々な視点から解説してきました。

ここまで見てくれた方は、なんとなく為替に対するイメージができたと思います。

今回はこのあたりで失礼いたします!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

ではまた次回。

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